−世界遺産二条城と現代日本美術の対話から−

141の国と地域から博物館の専門家が集う、日本で初めてのICOM(国際博物館会議)京都大会の開催と元離宮二条城(京都市)の世界遺産登録25周年を記念し、通常非公開である二の丸御殿台所、御清所(重要文化財)を舞台に、日本の現代美術作家たちによる展覧会を開催いたします。

世界のアートシーンの第一線で活躍する南條史生と名和晃平をアドバイザーに迎えて開催する本展覧会のテーマは「歴史との対話」です。

794年の遷都から日本における歴史の変遷の舞台となってきた京都。長らく国政の中心であったと同時に、その間に多くの神社仏閣が建立され、日本文化の礎が築かれ花開いた土地でもあります。そして会場となる二条城は、江戸幕府初代将軍・徳川家康によって1603(慶長8)年に築城され、家康の将軍就任、15代将軍・慶喜による大政奉還、大正天皇の即位などといった重要な出来事の舞台となった場所です。

このような二条城の歴史ある空間と対峙し、対話するのは、名和晃平をはじめとする日本の現代美術シーンを牽引する9組の作家たちです。ガラスで粘菌やバクテリアをつくる青木美歌、版画や彫刻、水彩、写真と縦横無尽に表現方法を換えながら制作を行う小林且典、ヨーロッパを舞台に活躍し自然の有機的なフォルムを感じさせる彫刻をつくる西川勝人、本物と見紛う草花を木彫で表現する須田悦弘、デジタルテクノロジーの力でアートを拡張し続けるチームラボ、テクノロジーと伝統工芸を融合し新しい表現を生み出すミヤケマイ、常温で昇華する化合物ナフタリンで象った彫刻を手掛ける宮永愛子、さまざまな色を幾層にも重ねて完成させるミニマルな絵画を発表する向山喜章。これらの作家がつくりだす多種多彩な作品群からは、しなやかかつ繊細で、大胆かつ静謐な、日本古来より連綿と紡がれてきた「美」の息づかいを見てとれます。

また、会場には京都の地にも縁の深い伊藤若冲《鶏図押絵貼屏風》(高精細複製[レプリカ])と、同作と現代日本のキャラクター文化を代表する初音ミクが融合した肉筆絵画も出品。過去と現代の橋渡しを担います。鑑賞者は、歴史的建造物と現代美術が織りなす空間で、はるか時空を超えた悠久の時との邂逅へと誘われるでしょう。

京都より大胆にも問いかける日本文化の「美の基準」を、ぜひ感じてください。

【参加作家】(五十音順)

青木美歌、小林且典、白石由子/白石かずこ、須田悦弘、チームラボ、名和晃平、西川勝人、ミヤケマイ、宮永愛子、向山喜章

【基本情報】

会期                                   2019年8月31日(土)― 9月3日(火)

入場時間                           2019年8月31日(土)9:00 – 17:45、2019年9月1日(日)―3日(火)9:00 – 16:45

会場                                   世界遺産 元離宮二条城 二の丸御殿台所、御清所

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